テニスボーイの憂鬱〈上〉 (集英社文庫)



テニスボーイの憂鬱〈上〉 (集英社文庫)
テニスボーイの憂鬱〈上〉 (集英社文庫)

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こんなのアリ?

読むほどに気分を害する内容(エロいところが)。おもしろいんだけど、茶番で滑稽。決して、痛快ではありません。なのに、何故か、ハイスピードで読んでしまった(笑)
そして、「間違っても真似をしないように」「人生こんなんじゃあ駄目なんだ」、と龍先生が教えてくれてるんだと認識しました。
やたら、「テニスボーイは・・・。」の繰り返しは、頭にこびりついて暫く離れず、うっかり実物のテニスボーイまでを疑いの眼でみてしまっちゃいました。
男なんてこんなもんだよ!

村上龍初期の代表作といわれる恋愛小説。
あくまでもある意味で。

まだ上巻しか読んでないけど、この小説を、『こころ』や、『銀河鉄道の夜』と並べて、「ナツイチ?夏の一冊?」に選んだ集英社がすごい。

なんてことはない、妻子もちの主人公テニスボーイが、モデルの愛人にはまっちゃう話。

このテニスボーイは、まぁとにかく最低。
ブスには容赦ない罵声を浴びせるし、愛人とやることしか考えてない。

そして超男尊女卑(「男尊女卑」は、村上龍の作品によく垣間見られるが、実は男尊女卑を描けば描くほど、女が強く描かれてしまうと言う逆説現象を引き起こし、村上龍の狙いはそこにあると僕は読む。)で、愛人のこと超好きで、すぐに不安になっちゃうし、まぁ情けない。

途中読むのがかったるくて仕方ないけど、200ページ越えたあたりから急に読むペースが上がった。

その辺から愛人の変化を不審に思い始めたテニスボーイが、テンぱり始めるんだけど、そのテンぱり具合が、非常にリアリティーがあるからだ。

男なんて情けなくて、どうしようもなくて、変態なのだ。

マジしょーもないわと思いながらも、そんなどうしようもない小説を、上下巻に渡って書けちゃう村上龍がやっぱり好きだ。

『ノルウェイの森』のように、美しく愛の喪失を描くもう一人の村上よりも。

だって、男なんて所詮みんなテニスボーイだもん。ぜんぜん美しくないもん。
妄想はいつ覚める?

ものすごく馬鹿馬鹿しいお話である。主人公は小金持ちで、仕事もそこそこできる。彼が若い女に夢中になる顛末を、事細かに記したものである。これだけ書くと、「つまり渡辺淳一先生の本のようなものですか?」と聞かれるかもしれない。ええ、似たようなものですよ。ただ、龍さんは一種異様なエネルギーの持ち主であるから、ただの恋愛小説ですむはずがない。彼がしていることは、凡庸な読み手に唾を吐きかけることである。主人公の独白「誰かを助けることも、誰かに助けられることもできはしない」をまともに受け止めてはならない。これは、「そのように考えるならばそのような生き方しかできないだろう」というクールな認識として受け流すべきである。
村上龍の本質に迫る快作

芥川賞作品の「限りなく透明に近いブルー」や「コインロッカー
ベイビーズ」は中高生時代にはちょっとハードで読みきれず、
敬遠した作家の一人となっていたが、高校3年のとき、「ブルータス」
連載中からこの作品を読み始める。高校生までは子供の恋愛しか
知らなかったが、この小説で大人の恋愛を知ったような気になった
ものだ。主人公のなかなか伝わらない心理描写のうまさにまいる。
しかし、通信インフラがこの時代と現代では全く変わってしまって
いて、今、初めて読む人には実感としての面白さは半減してしまう
だろうなあと思える。言葉足らずにまとめてしまう短編よりも私は
村上龍の本質は長編にあり、この作品は最高傑作と思う。
こんなのないよ!

『プルータス』という雑誌に掲載されていた小説のため内容は軽い。
また、男の身勝手中心のストーリーで“これはないだろう…”という感じ。
どうでもいいのだがハッピーエンドにしているところがいただけない。



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