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ティーガー戦車隊―第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録〈下〉
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 184795 位
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“虎”の戦い、苦闘編
上巻が「激闘編」だとすると、下巻はまさしくカリウス中尉の「苦闘」を描いています。1944年夏には僚友ケルシャーとともにたった2両でスターリン戦車を主とする17両を撃破、と大戦果を挙げますが、以後たいへんな苦闘が始まります。負傷・後送・原隊復帰ならず・西部戦線への異動・未熟な戦車兵や口だけ勇ましい司令官…そして負け戦。著者の語り口は非常にあっさりしてますが、行間からさまざまな感情が伝わってきます。
私たちが働いているとき、何がいちばん辛いでしょうか? 肉体的負荷が大きいこと? 拘束時間が長いこと? 人間関係?…多くの方が「人間関係が辛い」と言うのではないかしら。私もそう思う。そして、戦車兵カリウスも同じだったようです。
彼は仕事に打ち込む職人タイプの人です。上巻で描かれた東部戦線は、肉体的には辛い戦いでしたが、ともに戦う歩兵はねばり強く、指揮官は勇猛で、カリウスにとって献身に値する立派な仲間だった。なにより自分の戦車中隊の戦友がいましたし。
負傷後送され、たった一人で西部戦線に異動させられたカリウスは、孤立無援のタイガー駆逐戦車で米軍に挑むことになります。しかし、敵は米軍だけとは限らないのです…。
弱冠22歳の青年が経験した戦車戦の実録。だけど本書には、戦車や戦闘とは関係なく見える今の日本の私たちの日常にも、相通じるものがあります。「仕事」「生きる」「誠実」「まじめ」といった普遍の価値を、謙虚につづった本だと思うのです。私は本書が大好きです。
もう一つのバンド・オブ・ブラザーズ
最近では映画でもリアルに再現されたティーガー戦車が登場するようになりました。(本物じゃありませんが…) この本では、そのティーガーの乗員達のリアルな実像を知る事ができます。 下編では「シュトラハヴィッツ3次攻勢」・マリナーファの戦闘、そして負傷し本国での出来事、終戦まで描かれていますが、部下や仲間の戦車兵や他様々な兵士との絆や本音などの人間的な部分が描かれて深みのある戦記となっています。 「バンド・オブ・ブラザーズ」(書籍・TVドラマ)は米落下傘兵を描いた秀作ですが、この本もまたドイツ側から描いた「バンド・オブ・ブラザーズ」なので同時に読まれる事をお勧めします。
英雄像に当てはまらない戦車戦エースの私的な戦い
独戦車戦のエースの双璧として並び賞されるミヒャエル・ヴィットマンが英雄然として描かれているのに対し(作られた偶像かもしれないが)、オットー・カリウスはひとりの個人としての戦いを戦い抜いてきたことが本書の文章から滲み出ている。召集検査に落ちた小柄な体、写真からも見て取れる繊細な性格、淡々と続く語り口、それでもまごうことなき歴戦のエースである。著者は負傷復帰後、最強の駆逐戦車ヤークトティーガーを駆ることになるが、ティーガーのエースから見た固定砲塔戦車の印象は、戦車マニアに面白い視点を与える。本書が出版された当時のドイツには、日本の靖国神社、アメリカのベトナム戦争と同様、第二次大戦に関わる全てに対するタブー視があった。本書出版の背景には貶められた戦友たちの名誉回復というもうひとつの彼の個人的な戦いがあったことは特筆すべきである。玄人向けの一冊。英雄譚を求める方にはヴィットマンを薦める。「ティーガーの騎士」、"Tiger Ace"など多くの本が出版されている。
ある戦車兵の物語
ドイツ軍が誇る無敵の重戦車ティーガー。著者カリウスはティーガーを駆り、過酷極まりない前線で華々しい戦果をあげてゆく。ティーガーの本当の姿、何時死の訪れるとも知れない前線での生活、ヒムラーとの会見、そして著者や同僚の生きる姿勢までもが、淡々と、しかし生き生きと語られてゆく。1945年、カリウスとその部下はヤークトティーガーを受領し、続々と迫りくるアメリカ軍と対峙することになるのだが・・・
大日本絵画
ティーガー戦車隊〈上〉―第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録 泥まみれの虎―宮崎駿の妄想ノート 不屈の鉄十字エース―撃墜王エーリッヒ・ハルトマンの半生 (学研M文庫) 最強の狙撃手 ラスト・オブ・カンプフグルッペ
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